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御鷹場通信は諏訪流放鷹術研究所 所長のブログです
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2011年 5月 04日 (水) 7時 27分
 過ぎゆく春を惜しむ間もない日々が続いていますが、今年の連休は久しぶりに家族と過ごすことができ、交流をはかることの大切さをしみじみと感じました。
 長い間一人で考え込んでいると、気分がふさぐようになってしまいがちです。最近も残念な訃報を聞き、「見上げる空に還りたいと思う日もあるのではないか」と良くわからないうちになんだか共感しそうになった自分は疲れているのかもしれないと思いました。
 落ち込んだ時、人との何気ない話から救われることもあり、また歩くことでリラックスできることもあります。空は遠方に住む人々とも繋がっています。同じものを見ていても一人一人違う景色が見えているはずで、他の動物ならなおさらです。
青空とシロハヤブサ


2011年 4月 29日 (金) 13時 22分
 先日、MONKEY MAJIKのボーカル、メイナード・プラント氏がボランティア活動に参加されている姿をTVでちらっと見ることができました。食事や歌を届けるといった特別な活動ではなく、地元の被災者の一人として、家財道具の片付けやゴミの撤去といった地道な重労働に日々淡々と参加されていました。御本人も被害を受けたにもかかわらず「無事な方だから」と当然のように協力する態度や発言に感動し、歌詞から伝わってくる感覚と同じような高潔な人柄が伺われました。
インタビューに答える様子
『中世鷹書の文化伝承』2011年 4月 29日 (金) 10時 39分
「鷹書研究会」を主宰され、当保存会も御懇意にさせて頂いている二本松泰子先生の著書『中世鷹書の文化伝承』が2月に刊行されましたので、御紹介させて頂きます。
 鷹狩は深い多様性を持つ文化であり、未だ手つかずの分野も多々みられます。が、歴史学者のおかげで史料研究が進んでおり、なかでも江戸時代の鷹狩については広く認知されるようになりました。
 一方、近年の鷹書研究によって中世の鷹狩文化が明らかにされつつあり、鷹匠にとっても日々知見を新たにさせて頂ける貴重な機会となっております。
『中世鷹書の文化伝承』 二本松泰子著 三弥井書店発行
 本書では西園寺家の鷹書や他の鷹書との関連から、伝説的な鷹匠である源政頼や公家の鷹の家であった下毛野氏など朝廷に仕えた鷹術を知ることができ、中世の放鷹文化がいかなるものであったかを知る上で貴重な史料と言えます。諏訪流についても興味深い情報が多く、個人的にも非常に気になっていた鷹匠の名前があげられていたことなどを楽しませて頂き、解釈の端緒を頂けたことに感謝するばかりです。 

春を送る2011年 4月 23日 (土) 0時 06分
 春の訪れはあっという間に過ぎ去りつつあり、来週にも弘前の桜の開花が見られそうです。はやぶさの運行も再開が決定し、東北の春を応援するには良い時期になりました。今年は所用のため難しいですが「鷹揚園」を来年は再び訪れたいと思っています。
 今月初め、久しぶりに都内に出かけました。電車内や街の暗さは気にならず、以前の明るさを忘れるとそれが普通のような気がしました。この春に卒業する院生たちのほとんどは教職を選択し、幸せそうな彼らの姿に元気をもらいました。私は人見知りなので教職は苦手な一方、研究者に向いているのかどうか迷う日々もありました。しかし今は、適職を考えるよりもいかに人生の中で自己を表現していけるかを考えることの方が大切な気がしています。
 気候が不安定な春は体調を崩す人が多く、ともすれば風邪を引きそうです。数日前にアニメ監督の出崎統氏が亡くなり、一つの時代が終わったような寂しさを覚えました。出崎監督は「あしたのジョー」や「宝島」「エースをねらえ!」「ベルサイユのばら」などの絵コンテを自ら手がけ、美しい映像と独特の止め絵にこだわられた手法が印象的でした。最近では「Black Jack OVA」や「ゴルゴ13」など地上波で放送されない分野での活躍も多く、高い藝術性を発揮されていました。原作にこだわらない大胆な演出は時に原作者とぶつかることもありましたが、晩年の「源氏物語千年紀Genji」では、光源氏像が生き生きと描かれており、美意識の高さに感動したのを覚えています。エンディングも切なすぎて、感傷的な懐かしさと涙なしには見られない良い作品でした。早世される人々の訃報には心が揺らぎます。
夜桜2011

計画停電2011年 3月 20日 (日) 1時 23分
 関東では広い地域で計画停電が実施されていますので、エアコンをつけるのがためらわれ、なるべく厚着するようにしています。いまだに余震が続いており、地震酔いか本当の地震か判断しにくい時があります。
 仙台を中心に活動しているMONKEY MAJIKが無事で、現在地元でボランティア活動を行っていることを知り、安心しました。寝つけない夜、音楽によって落ち着くことが多々あり「Sakura」「Aitakute」「Fly」「ただ、ありがとう」等、彼らの作品には癒される名曲がたくさんありますので、きっと必要とされているのではないかと思います。「アイシテル」は平時でも哀しくなるので、つらすぎるかもしれません。
 SMS、twitterなどを利用可能な人々にとって、現代は携帯さえ通じれば、様々な方法で確認を取ることができる時代だと言えます。一方で、行方不明者の捜索ではいまだに無力さを感じます。技術が発達しても、メールでの生存確認以上に電話から聞こえるたった一言の方がホッとするのは、相手の心が伝わってくるからかもしれません。
しだれ梅
 昨年のモロッコ滞在時、施設内がたびたび停電したことを思い出しましたが、まさか日本で長時間続くとは想像もしませんでした。私は暗闇でも寝られますが、電気をつけておかないと寝られない方は、被災地で不安を感じられているのではないかと思います。

影響2011年 3月 15日 (火) 19時 57分
 電車の運行が休止したり、ガソリンの販売が停止したりしているため、非常に動きがとりにくい状況が続いています。近くのスーパーはどこも電池や懐中電灯はもちろんのこと、お米や水、カップラーメン、トイレットペーパー、生理用品等が売り切れていました。大手のホームセンターも同様の状況で、ドッグフードも品薄になってきました。母はオイルショックの時は私を背負って買いにいったなぁ、などと鷹揚に構えており、経験がある世代の強さを感じます。
 わずかな義援金だけでは被災地の方々の役に立っているという実感が得られませんが、節電や販売の制限を受け入れることで、少しでも協力できているなら嬉しく思います。とりあえず待機電源を減らし、お風呂もなるべく控えてシャワーにするなどしています。
 さすがに放射能の脅威ばかりは個人の努力では如何ともし難いですが、できるだけ防衛的な対策をとれればと思っています。が、そのような対策が取れるのは人間だけであり、人間でさえも十分な措置はとれません。今後、他の野生生物たちやペットにどれほど影響があるかを考えるだけで恐ろしいものがあります。震災直後から絶望的に捉えて落ち込んでいる友人もいますが、それも心身に悪いので、平常心で時の経過を見守りたいと思います。
台所でお風呂に入る事ができた子犬時代

野の人2011年 3月 14日 (月) 22時 23分
 このような時期に御紹介するのは不適切かとも思いましたが、先月BE-PALという雑誌の取材を受け、それが4月号に掲載されました。事実と異なる部分、恥ずかしい点も多々ありますが、比較的等身大の姿が紹介されているのではないかと思います。遅くなりましたが、取材をして下さいました関係者の皆様には心より御礼申し上げます。
 野の人と称されるにはおこがましいと言わざるを得ませんが、私を含めて現代に生き鷹匠を目指そうと思う人々の多くは、野山から離れて生活をしています。マタギや長年田舎に暮らす自然の達人のような人ばかりではなく、私のような素人からでも強く願えば次第に鷹の心に近付けるようになる、という程度に感じて頂ければ幸いです。
 余震と原発に関する情報が錯綜する中で警戒と不安が続いており、事態が収束するよう願うしかありませんが、意外にも鷹や犬は落ち着いています。本能的な危険は去りつつあると思いたいところです。
BE-PAL 4月号 (c)小学館

地震2011年 3月 12日 (土) 21時 48分
 一昨日、雪の残る山中を犬と散歩中、ヤドリギを見つけました。北欧神話で知られるヤドリギは、幸福の象徴や長寿の薬とされ、日本ではホヤ、トビヅタなどとも呼ばれています。その実は鳥が食べることによって運ばれますが、なかでもレンジャクやヤマドリなどが好むようです。
いつもと変わらぬ普通の一日を過ごし、むしろヤドリギを見つけたことになんとなく幸運を感じて帰宅しました。
 昨日、足元が揺らぐような感覚を感じたと思った瞬間、立っていられないほどの激しい揺れが続き、身体が左右に振られました。嘘だろう、と一瞬思うような今まで経験したことのない激しく長い振動に、船酔いした時のような気分の悪さを覚えました。すぐに携帯も固定電話も通じなくなり、電車も全て止まったというニュースを見ながら、何もすることができず、家族や友人とも連絡がとれない状態が続きました。
ヤドリギ
 幸い家族も夜に無事帰宅し、東北の親族とも連絡が取れました。特に大きな被害はありませんでしたが、東北で多くの方が亡くなられ、市町村が壊滅的な打撃を受けている状況に衝撃を受けました。関東でも予想以上の死傷者が出ていることは胸が痛みます。昨夜から今朝にかけても余震が続き、良く眠れない一夜を過ごしました。
 今日になって徐々に友人たちと連絡が取れ、また国外からも励ましの言葉を頂けたことはとても嬉しく、心強く感じました。


霜柱2011年 3月 10日 (木) 22時 09分
 日中は汗ばむような陽気でも、日が暮れる頃には冷え込みが厳しく、今日も夕方に粉雪が舞いました。梅は満開に近くなってきましたが、林に入ると長く伸びた霜柱がお昼を過ぎても溶けずに残っています。
雑木林と霜柱
霧氷2011年 3月 07日 (月) 20時 13分
 三寒四温とは言いっても気温の落差の激しい毎日が続き、体調を崩さないよう気をつけています。季節の変わり目は免疫力が下がりやすいように感じますので、鷹も体重を上げ、十分に休ませています。凍るよう
な寒さでも、鷹はしきりに水浴びをしたがります。
 今年の冬は寒さが長引くようで、今日も再び雪が降りました。霧氷は美しいですが、そろそろ暖かさが懐かしく、例年春を待ちわびるこの時期が一番辛い気がします。発芽を促すため、種を人工的に冷やすことがあるように、土の下や氷の中でじっくり耐える動植物は、うんざりするような寒さに耐えたからこそ爆発的な芽吹きが見られるのかもしれません。
霧氷

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